由紀さおり COMPLETE SINGLE BOX

由紀さおり( Yuki Saori ) 由紀さおり COMPLETE SINGLE BOX歌詞
1.夜明けのスキャット

作詞:山上路夫
作曲:いずみたく

ルルル・・・
ラララ・・・
パパパ・・・
アアア・・・
ルルル・・・

愛し合う その時に
この世は とまるの
時のない 世界に
2人は 行くのよ
夜はながれず 星も消えない
愛の唄 ひびくだけ
愛し合う 2人の
時計はとまるのよ
時計はとまるの


2.天使のスキャット

作詞:山上路夫
作曲:いずみたく

ルルル…………
ルルル…………
ラララ…………
あなたを愛した あの時からなの
天使のうたごえ 聴こえるの
ラララ…………
やさしい歌声 いつの日も

ルルル…………
ルルル…………
ラララ…………
愛する二人は いつでもわかるの
天使の翼が 見えるのよ
ラララ…………
愛してゆくのよ いつの日も


3.枯葉の街

作詞:山上路夫
作曲:いずみたく

あの日からあてもなく さまようことが
私の哀しい 慰めなのよ
夜更けの海辺 風に吹かれて
あなたの影を もとめてゆくの
あの時に めぐり逢う ことがなければ
哀しみ知らない 女でいたの

青空が見えないの 私の心
かがやき失くした 空のようなの
人波の中 見知らぬ人に
押されて今日も 歩いてゆくの
あの時に めぐり逢う ことがなければ
哀しみ知らない 女でいたの

あなたの胸に 帰りたいのに
行方を知らず さまようだけよ
あの時に めぐり逢う ことがなければ
哀しみ知らない 女でいたの


4.好きよ

作詞:岩谷時子
作曲:いずみたく

好きよ ……………
外は雨なの みんな静かに
愛をささやく 夜なのね
もっと会えたら もっといいのね
肩が冷たいわ どうして

好きよ ……………
窓を閉めてね 誰とのんだの
どうぞ 私を見ないで

いいのいいのよ もっと愛して
早く灯を 消しましょう


5.手紙

作詞:なかにし礼
作曲:川口真

死んでもあなたと 暮らしていたいと
今日までつとめた この私だけど
二人で育てた 小鳥をにがし
二人で書いたこの絵 燃やしましょう
何が悪いのか 今もわからない
だれのせいなのか 今もわからない
涙で綴りかけた お別れの手紙

出来るものならば 許されるのなら
もう一度生まれて やり直ししたい
二人で飾った レースをはずし
二人で開けた 窓に鍵をかけ
明日の私を 気づかうことより
あなたの未来を 見つめてほしいの
涙で綴り終えた お別れの手紙
涙で綴り終えた お別れの手紙


6.クレオパトラの涙

作詞:中山千夏
作曲:冨田勲

ナイルよ―――――
ナイルよ―――――
ウ…………… とうとう とうとう流れる
ウ…………… とうとう とうとう流れる
クレオパトラの涙
クレオパトラの涙
ラリララ……………
ラリララ……………

砂ばくよ―――――
砂ばくよ―――――
あ…………… さわさわ さわさわ風ふく
あ…………… さわさわ さわさわ風ふく
クレオパトラのためいき
クレオパトラのためいき
ラリララ……………
あ……… あ………


7.生きがい

作詞:山上路夫
作曲:渋谷毅

今あなたは目ざめ 煙草をくわえてる
早く起きてね バスが来るでしょう
お茶さえ飲まないで とび出してゆくのね
体に毒よ いつもそうなの
アア あなたと別れた今でも
アア 私はあなたと生きているの
いつの日も 生きてるの

もう別れてしまった 二人なのに
遠くはなれてしまった 二人なのに
私はあなたとしか 生きられない
それだけが 私のよろこび
それだけが 私の幸せなの

今たそがれの街 あなたは歩いてる
どこへ急ぐの 人波の中
もしも私のこと 想い出したならば
すぐに電話で 声を聞かせて
アア あなたと別れた今でも
アア 私はあなたと生きているの
いつの日も 生きてるの
いつの日も 生きてるの


8.この愛を永遠に

作詞:なかにし礼
作曲:川口真

広いこの世の中で
めぐり逢えたの あなたの愛に
花のつぼみが はじけるように
結ばれた 愛の中で
もう泣かない 悲しくても
肌を寄せてそっと待ちましょう アー
やわらかな光を

どんな小さなことも
隠しはしない あなたの前で
時を数える 振り子のように
ゆれながら 愛に抱かれ
もういいのね ここにいても
瞳閉じてじっと聞きましょう アー
あなたから答えを

胸にあふれる この幸せを
はなさずに 愛を育て
もういかない ほかのどこにも
顔を上げてついていきましょう アー
あなたとの世界へ


9.男のこころ

作詞:山上路夫
作曲:フランシス・レイ

男の人は誰でもみな 同じなのね
愛の世界と別の世界 抱いているの
時には甘く私 抱いてくれるけれど
時にはただ独りの歌 うたってるの
私は今広いベッドで 疲れはてた鳥のように
両手ひろげあなた待つのよ
夜の中であなた待つの

男の人は誰もみな 同じなのね
港はなれる船のように どこかに行く
ある日はとても 私のことほしがるくせに
ある日はただ孤独な夜 愛してるの
私は今広いベッドで 疲れはてた鳥のように
両手ひろげあなた待つのよ
夜の中であなた待つの

港を出た船を待つよに あなたのことひとり待つの
浅い夢に今日もまどろみ
夜の中であなた待つの


10.ヴァリーエ

作詞:山上路夫
作曲:S・リタルド

ヴァリーエ 変る変る
ヴァリーエ 変る私
ヴァリーエ ヴァリーエ すべてが
ヴァリーエ きのうまでと
ヴァリーエ ちがう私
ヴァリーエ ヴァリーエ 生まれた
新しいこと 私の為
近づく気配がするのよ ひそかに
ヴァリーエ ヴァリーエ ヴァリーエ
ヴァリーエ ヴァリーエ ヴァリーエ
マイ ヘア ヴァリーエ

幸せが来る 私のもと
近づく足音聞こえる たしかに
ヴァリーエ ヴァリーエ ヴァリーエ
ヴァリーエ ヴァリーエ ヴァリーエ
マイ ヘア ヴァリーエ かわるの


11.初恋の丘

作詞:北山修
作曲:渋谷毅

まぶしく輝く 青い大きな空も
ときどき 私の ものじゃないふりをする
まぶたに うかんで くるの初恋の丘
決して 恋などしないと 誓ったのに
あなたと笑って あなたと歩いて
あなたと祈って あなたと夢みた
ちょっぴり 涙 流したこともあったわ
大人になっても ひとりぼっちはつらい
初恋の丘へ も一度帰りたいな

お嫁にゆくことだけが 道じゃないけど
やっぱり ひとりじゃ 生きてゆけないのかな
あなたと笑って あなたと歩いて
あなたと祈って あなたと夢みた
ちょっぴり 涙 流したこともあったわ
大人になっても ひとりぼっちはつらい
初恋の丘へ も一度帰りたいな
お嫁にゆくことだけが 道じゃないけど
やっぱり ひとりじゃ 生きてゆけないのかな


12.土に還るまで

作詞:山川啓介
作曲:いずみたく

誰もいなくなった この地球の上で
ただあなたと二人 生きてみたいな
粗末な小屋建てて 野原に麦をまき
羊の毛を編んで 着せてあげるの

うれしいその時は 笑いころげ 叫び
悲しみには胸が 裂けるほど泣き
生まれた子供には あなたの名をつけて
ある日森の果てに 旅立たせるの

あなたと年老いて あなたと共に死に
腕をからめたまま 土に還る


13.故郷

作詞:山川啓介
作曲:大野雄二

二度と会えないあなた
いつかは私をなつかしむかしら
ああ そんな時はひとりで
私のふるさと たずねてほしいの
金色の風が吹く 山かげのあの村
声あげて丘へかけてく
15の私が 今でもいるわ

あすは汚れた涙
流して生きてく私たちだけど
ああ それが辛くなったら
私のふるさと たずねてほしいの
夕空に雁が鳴き 葉が落ちるあの村
愛という言葉の意味も
知らない私が 今でもいるわ

虫の音がしみわたり 星が降るあの村
いつか会う人を夢見て
まどろむ私が 今でもいるわ


14.りんどうの花

作詞:岩谷時子
作曲:いずみたく

むらさき淡い りんどうは
あなたと摘んだ 恋の花
涙にぬれた ふるさとの
淋しい山に 咲いた花
別れのつらさに 死にたいと泣いた
私がいるのに あなたはいないわ

問われるままに りんどうと
答えた花は 愛の花
私も捨てた ふるさとの
夜ごとの夢に ゆれた花
返らぬ心の 旅路はむらさき
私を残して あなたがいないわ

思い出たどれば 旅路はむらさき
私を残して あなたがいないわ


15.ルーム・ライト(室内灯)

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

あなたが運転手に道を教えはじめたから
私の家に近づいてしまった
あの薬屋の角を左に曲ると
車はもうすぐ止まり私はおりる
ルームライトにボンヤリ
あなたの横顔がみえる
そのせいじゃなく 疲れてるみたい

車はこのままずっと走りつづけてはくれない
私の家に近づいてしまった
あの薬屋の角を左に曲ると
車はスピードゆるめ私はおりる
忙しさがすっかり
あなたを疲れさせてしまい
もう話すことさえ 辛いんだなんて

あなたが私の手を軽くにぎってくれる頃
私の家が近くなった
この薬屋の角を何回曲っただろう
車はもうすぐ止まり私はおりる
ルームライトにぼんやり
あなたの横顔がみえる
もう送られることにも なれてしまった


16.恋文

作詞:吉田旺
作曲:佐藤勝

アズナヴール 流しながら
この手紙を 書いてます
秋祭に 買った指輪
小指に光ります
椅子の上には 赤い千代紙
窓のむこう 昼下りの小雨
何を見ても 貴男様を
想い出して候

熱いココア すすりながら
表書きを 書きました
夢二の絵の少女真似て
矢絣を着ています
床にはらはら 芥子の花弁
窓を染める 雨あがりの夕陽
朝に夕に 貴男様を
お慕い申し候

拙き文を 読まれし後は
焼いて欲しく候


17.博多人形に寄せて

作詞:清水みのる
作曲:中田喜直

博多人形の
やさしさを 飾る窓
中州(なかす) 那珂川(なかがわ) 川端(かわばた)あたり
街に灯りの ともるころ
よみがえる よみがえる
遠い日の歌

博多人形に
花ごよみ めくる姉
やがて どんたく 山笠(やまがさ)まつり
はずむ囃子(はやし)に 亡き母の
ほほえみを ほほえみを
思い浮かべて

博多人形の
舞扇(まいおうぎ) あでやかに
博多帯(おび)しめ 筑前(ちくぜん)しぼり
粋な姿に おもかげの
なつかしい なつかしい
幼なじみよ


18.春の嵐

作詞:吉田旺
作曲:川口真

雨が来そうよ 傘をもってね
港に着いたら 捨ててください
船の別れは つらすぎるから
ここから見てるわ あなたの船を
くちづけはゆるしてゆるして
ようやくつくった 笑い顔が……
くずれてしまう
どうぞ出かけて 気遣わないで
遅れてしまうわ 船の時間に

春の嵐の 名残りの風が
ドアーにもたれた からだをなぶる
いつか私を 想いだしたら
かもめに託して 季節の花を
くちづけはゆるしてゆるして
ようやくつくった 笑い顔が……
くずれてしまう
どうぞ歩いて いつものように
遅れてしまうわ 船の時間に
遅れてしまうわ 船の時間に


19.みち潮

作詞:保富康午
作曲:坂田晃一

海の青さに あなたがいます
うつろな私のなかで
遠いあなたが 揺れています
なれるなら 海になりたい
思い出のうねりも
いつかは岸に打ち寄せて
砕けて白く消えるのに
私の心は揺れつづけて
ただいつまでも 揺れつづけて
揺れつづけて

海の響きに あなたがいます
すべてをなくしたあとの
深いうずきが 呼んでいます
傷あとも 今はいとしい
こんなにも愛して
あなたとつけた傷だから
悲しみさえもしあわせ
あなたが私に満ちて来ます
うしおのように 満ちて来ます
満ちて来ます


20.挽歌

作詞:千家和也
作曲:浜圭介

やはりあの人は
私を送りに来なかった
にぎわう夕暮れ人ごみの中
私はただバスを待つ
悲しみだけを道案内に
想い出色の洋服を着て
辛くないと言えば嘘だわ
あのひとのことが気がかりだけど
私は今バスに乗る

たぶんあのひとは
私を恨んでいるでしょう
冷たい女と思われながら
私はただバスを待つ
ひとりで朝は起きられますか
ハンカチの場所分かるでしょうか
あとの女とうまくやってね
うしろ髪ひかれ涙に濡れて
私は今バスに乗る


21.季節風

作詞:千家和也
作曲:すぎやまこういち

扉をノックして
季節の風が吹く
表の陽だまりで
子供が遊んでる
私はあなたに
手紙を書いている
とりとめない事を
泪でつづってる
いろんな話が山ほどあるわ
出来ればお眼にかかりたいけど
別れてしまったら
男と女には
友達づきあいも
許されないものかしら

花屋の店先に
季節の花が出る
街ゆく人達は
装いはなやかに
私はあなたを
しのんで歩いてる
あの頃行きつけの
レンガ造りの店
動いて止った時計の針は
ふたたびもとに戻れないのね
別れてしまったら
男と女には
友達づきあいも
許されないものかしら


22.さよならの走り書き

作詞:千家和也
作曲:浜圭介

一枚の便箋に
さよならの走り書き
悲しくて読みやすい
あのひとの文字の癖
小鳥の世話も 花びんの水も
今日から先は 私の仕事
いつでもそこに 服かけた
柱のくぎを 見つめて泣いた
別れはこんなものと
理屈では分かるけど
こみあげる淋しさは
どうすればいいのやら

ライターで火をつけた
さよならの走り書き
灰皿で燃えている
あのひとの愛や夢
枕もひとつ 毛布もひとつ
添い寝の味を 忘れましょうね
小びんの底の 残り酒
コップに空けて 寝酒にするわ
別れはこんなものと
理屈では分かるけど
つきまとう想い出を
どう消せばいいのやら


23.慕情

作詞:菅三鶴
作曲:平尾昌晃

小菊模様の服を着て
飛騨の朝市歩きます
自分のために花を買い
自分のために抱えます
恋に別れた女がひとり
耐えてる姿は
昔も今も変りません
母によく似たあねさんかぶり
熱いほうじ茶すすめます

砂の色した服を着て
九十九里浜走ります
束ねた髪が狂おしく
束ねた髪が乱れます
恋に別れた女がひとり
泣いてる姿は
昔も今も変りません
何も知らない浜木綿が
日暮れの海辺に咲いてます

心の中でひっそりと
心の中で祈ります
恋に別れた女がひとり
たたずむ姿は
昔も今も変りません
木もれ陽ゆれて見えるのは
涙がにじんでいるのです


24.かたちばかりの幸福

作詞:杉山政美
作曲:木森敏之

これがわたしの幸福と
歌いつづけて来ました愛の唄
人のうらやむ 晴れやかな表舞台の上に
二人の暮しを 捨ててまで
いま わたしは振りむく
もう 昔といえるあの日を
そこに夢追う 素直な自分がいて
やさしくほほえむ あなたがいたのに
いまさら何をいえるでしょう
港を見おろす部屋には 一人ぼっち
うかれるような やせた暮しに
すがりついたわたしを
あなたは 許してくれるでしょうか

一年ほどはそれでも
歌いつづけて来ました愛の唄
まぶしい程に 晴れやかな表舞台の上で
むりやり陽気な ふりをして
いま わたしは振りむく
もう 昔といえるあの日を
いまさら気付いた あなたの愛のなかに
帰りたいけど そこは遠い
話し相手は カナリヤと
窓辺を過ぎゆく 季節のひとりごと
名前も知らぬ 他人(ひと)にもらった
赤いバラの花びら
涙ににじんで 舞い落ちる


25.つかの間の雨

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

あなたがそっと 右手を出して
雨に濡れた 私の髪を
うまく左に とかしてくれた
ほんの私の 髪の癖まで
あなたは覚えて くれたのですか
あなたはとても 気がつく人だったけど
気づいて欲しいものは 他にあった

突然雨が 降り出した町を
あの頃いつも そうしたように
二人肩を寄せて歩いた
ほんのひと降りの雨と たった1つの傘が
最後のドラマを 作ってくれたのに
肩にまわした あなたの手には
あの頃のぬくもりは もうなかった

空があかね色に 燃えつきてそして
つかの間の雨も 上がってしまった
ビルの谷間に沈む 夕陽を見て
悲しいと思うのは 私だけでしょうか


26.こころもち 気まぐれ

作詞:きすぎえつこ
作曲:星勝

こころもち 眉細く
こころもち 紅赤く
そして あなたには こころもち
つれなくしたくなるような
たそがれどきの うるんだ夕陽
こんな日は 酔えば酔うほどけだるい声で
ひとことふたこと あなたに向けて
皮肉なセリフを言ってみる ルールー

こころもち 邪険に
こころもち すげなく
だけど あなたに 見つめられると
私の心みぬかれそうな
迷いを映す うるんだグラス
こんな夜は 飲めば飲むほど愛しさつのり
うわ目づかいに あなたを見て
あやしいしぐさですねてみる ルールー

それでも恨まないで
ほんのこころもちの しわざ
ほんのこころもちの いじわる
ほんのこころもちの 気まぐれ


27.ふらりふられて

作詞:島武実
作曲:宇崎竜童

昔の彼ときたら
朝のコーヒー・タイムから
カタログばかりながめてる
まるで若者みたいにね
べつにふくれた覚えもないけど
それが ふらりふられて ふらふら

しょうがない あんな日は
何をしてても駄目だもの
あっちぶらぶら こっちぶらぶら

前の彼ときたら
たまのウィンド・ショッピング
ブランドだけを読んでるの
まるで学者みたいにね
物欲しそうな顔はしないのに
それが ふらりふられて ふらふら

しょうがない こんな日は
何をしてても駄目だもの
そっちぶらぶら むこうぶらぶら

今の彼ときたら
いつもミッドナイトまで
オカルトめいた事ばかり
なんか易者みたいにね
それを笑うはずはないけど
きっと ふらりふられて ふらふら

※しょうがない そんな日は
何をしてても駄目だもの
あっちぶらぶら こっちぶらぶら※

(※くり返し)


28.う・ふ・ふ

作詞:島武実
作曲:宇崎竜童

涙って 塩っぱいものだと
思い出さずに済んでいるから
幸福なんでしょう 今の所
「君の流す泪なら
好きな色に 変えてあげるさ」
なんて気障に云うから
う・ふ・ふ う・ふ・ふ 男って好き

いつまで 持てるのかしら
“幸(サチ)”ってゆう文字が
不思議なもんね
振り返る事をしないから
う・ふ・ふ う・ふ・ふ なるようになるわね

飽きるって イイ気なものだと
思いもせずに 済んでいるから
幸福なんでしょう 今の所
「君のあけっぴろげさが
いい所で 好きなんだけど」
なんて水くさいから
う・ふ・ふ う・ふ・ふ 男って好き

いつまで 持てるのかしら
“幸”ってゆう文字が
不思議なもんね
振り返る事をしないから
う・ふ・ふ う・ふ・ふ なるようになるわね

いつまで 持てるのかしら
“幸”ってゆう文字が
不思議なもんね
振り返る事をしないから
う・ふ・ふ う・ふ・ふ なるようになるわね


29.やりなおしたいの

作詞:ちあき哲也
作曲:杉本真人

足音をひきずりながら ビルの谷間を
いつのまに この曲り角きていたのよ
あれはただ噂がもとの にがいもめごと
もう二度と逢えないなんて 私どうするの

夜に浮かんでる 公衆電話のボックス
ちょっぴり お酒に酔っているけど
ねえ やりなおしたいの
ねえ 私のせいなのね
ねえ 部屋に誰かいるの
ねえ ねえ 誰よ―――

あなたが余計離れてしまう
言葉がつまる そのたび

こんな時めそめそしたら 多分あなたは
さりげなく 受話器を置いてしまうでしょう
静けさをさえぎるように ぽつりぽつりと
つよがりのお芝居をして 私せいいっぱい

夜に沈みそう 公衆電話のボックス
あなたが声よりずっと遠くて
ねえ やりなおしたいの
ねえ あの日のことなのね
ねえ 誰がいてもいいの
ねえ ねえ あなた―――

かなしみのそば素通りをして
時間は朝へ 急ぐの


30.ガラスの日々

作詞:葵ゆうじ
作曲:岩久茂

ふるえる指先 背中に向けて
声をのんでつぶやく “バンバン”
憎いあなたを射つのじゃない
弱いわたしの心を射つの
男と女はいつも……悲しい人生
ゆれて ゆれて ゆれて
あなたは遠ざかる
もう辛すぎる愛と知っているのに

あふれる涙を そのままにして
そっと夢をこわすわ “バンバン”
想い出だけが愛の証しか
あなたのぬくもり覚えているわ
男と女はいつも……悲しい人生
あの日空を染めて
夕日が落ちていた
もう帰れない日々を飾るように

男と女はいつも……悲しい人生
ゆれて ゆれて ゆれて
あの日の夕日よ
もう帰れない日々を飾るように


31.トーキョー・バビロン

作詞:ちあき哲也
作曲:川口真

星までとどく ガラスのエレベーター
今夜もひとり 女がのぼってくる
Rのボタン 光がたどりつけば
時間を超えた楽園
舞姫を誰も夢に見るけれど
まぼろしでかかと挫(くじ)くだけ
ぬけだしておいで スキャンダル・シティー
あきらめがそばで ねてる間に
そこはバビロン バビロン・トーキョー
愛が住み場所を喪くした街
だからバビロン バビロン 今夜も
ひとり逃げてくる 摩天楼

愛した数と 別れた数が違う
都会の恋は ねじれたパズルみたい
傷みを捨てに ガラスのエレベーター
今夜もひとり女が
舞姫はあなた 舞姫はあたし
恋びとはどうせ力なし
見おろしてごらん スキャンダル・シティー
しあわせもただの 砂けむり
そこはバビロン バビロン・トーキョー
愛がはげしさに遭えない街
だからバビロン バビロン 今夜も
ひとり逃げてくる 摩天楼


32.愛を切り札にして

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし

バスを降りたら そこは
海辺の町だった
少し早めの季節につつまれてる

今日のホテルを探し
通りを歩いたら
人の視線が私にそそがれる

愛を切り札にして
しばり合ってた日々は
胸に見えない傷を
数知れず刻んだけれど

今は私はひとり
この孤独とひきかえに
思うまま翼をひろげる
自由を手に入れた

窓をあけたら 海に
いさり火またたいて
遠いところへ来たわと思えて来る

酒と男と夢と
過ぎ行く歳月と
そして心の寒さを思い出す

くわえ煙草のままで
上げる水割りグラス
遠くはなれて あなた
さよならの乾杯しましょ

今は私はひとり
この孤独とひきかえに
思うまま翼をひろげる
自由を手に入れた


33.愛したもうことなかれ

作詞:荒木とよひさ
作曲:森岡賢一郎

愛したもうことなかれ君
7つほども歳下じゃない
愛したもうことなかれ君
はかない恋 いつかはさめるわ
いまさら、さら 苦い思いなんか
いまさら、さら 純情なんてまぶしすぎていやよ
身も心もとかせるなら 強がり見せて
あなたの夢 見果てるまで そばにいるけれど
ルラルラルラ 愛したもうな

愛したもうことなかれ君
かすみ食べて生きてゆけない
愛したもうことなかれ君
目が覚めたら ずるさがわかるわ
いまさら、さら 熱い台詞なんか
いまさら、さら 時代おくれのラブソングはいやよ

身も心もとかせるなら 強がり見せて
あなたの夢 見果てるまで そばにいるけれど
ルラルラルラ 愛したもうな


34.たそがれタペストリー

作詞:ちあき哲也
作曲:桑原研郎

こんな街のたそがれ めぐり逢いたい
さだめみたいに めぐり逢いたい
淋しがりやに しのびこんだ嘘
やさしく見破る 誰かに

広いこの空の下 ひろがる灯り
てまねきしてるのは よそのしあわせ
ため息で織りつなぐ 愛のタペストリー

時はいつでも 愁いの味方
せめて明日は 今日と違う日

こんな街のたそがれ 帰りたくない
風に押されて 帰りたくない
胸のいたさを つたいあえる胸
かすかなふれあい ほしくて

あのひともあのひとも 装いづくめ
ひとりで生きてなど ゆけないくせに
あきらめが横糸の 愛のタペストリー

時はいつでも 嘆きの味方
せめて明日は 今日と違う日

広いこの空の下 それでも私
いとしいひとと ひとさまよいながら
あざやかに織りあげる 愛のタペストリー

時のどこかで 時のどこかで
そうよさだめと めぐり逢う日に


35.男ともだち

作詞:喜多條忠
作曲:美樹克彦

ラララ……
たとえ24時間あとに
全ての世界が消えても
星空のかなたまでグラス片手に

ラララ……
どんなすばらしい夢も
かなえばそれでおしまい
幸せな退屈がやってくるだけ

男ともだちだったら 今夜はもう帰さない
この店も この街も みんな貸し切り
男ともだちだったら 少しは酔わせてくれる
淋しい歌遠ざけて
からだごと 心ごと 酔わせてくれる
ラララララ………

ラララ…
たった一度きりなんて
人生を決めちゃいけない
何通りもの自分がきっといるはず

ラララ……
たとえかなしみがそばに
寄りそう時が来ても
時の流れがいつか忘れさせるよ

男ともだちだったら 今夜はもう帰さない
よろこびも かなしみも みんな貸し切り
男ともだちだったら このまま寝かせてくれる
泣き顔に毛布をかけて
涙ごと 夢のまま 寝かせてくれる
ラララララ………


36.悲しい悪魔

作詞:なかにし礼
作曲:J.Iglesias

背中から 抱きしめる
手のひらを この胸でうけとめて
くちびるを ほしがる
あなたの 吐息を感じたい
青い海を見に 行きませんか
ストローくわえたままで この私
何くわぬ顔で 言うのは
せめても 女の誘惑
海辺なら 天使でも
悪魔でも なんにでも なれるわ
恋をする 女が
なるのは 勿論 悪魔さ

「このまま…とめないで…」

青い海を見に 行きませんか
ハンドルにぎるあなたの 耳もとに
あつい息をかけて ささやく
せめても 女の誘惑
恋という 魔法を
しらぬ間に あなたから かけられて
正体が ばれそうな
私は 悲しい 悪魔さ

「このまま…とめないで…このまま」


37.両国橋

作詞:喜多條忠
作曲:吉田拓郎

他人(ひと)から聞いた話だけれど
小雨にぬれてる両国橋で あなたに偶然出会ったら
長い髪した女の人と腕組み 歩いていたそうね

何にも言いたくないけれど 新しい恋始めるならば
両国橋はいけないわ
あそこは二人の思い出を 川に流した場所だから
あそこは二人の思い出を 川に流した場所だから

あれから一度も行かないけれど 銭湯帰りの両国橋で
あなたは私のイニシャルを ピカピカ光った十円玉に
書いて投げたわ 隅田川

本当は言いたくないけれど 新しい恋始めるならば
両国橋はいけないわ
次の女(ひと)も同じような 運命(さだめ)になるような気がするの
次の女(ひと)も同じような 運命(さだめ)になるような気がするの


38.渥美地方の子守唄

作詞:日本古謡
作曲:日本古謡

あめがふりだしゃ
たきものぬれるよ
かわいこがなきゃ
日もくれるよ

おてんとさんおてりよ
てっておくれよ
てればみかんが
あからむよ

もりさせをだせ
せをだしゃきせるよ
すそにつるかめ
ごようまつよ


39.アデュー

作詞:湯川れい子
作曲:小松原まさし

アデュー アデュー
気を回さないで
タバコの煙が
目にしみただけ
アデュー アデュー
恋は重ねると
酔えなくなるのよ
お酒と同じね

もう一度だけ
瞳伏せて抱いてね
恋なんて 嘘つき
泣かせ上手ね

アデュー アデュー
半分 信じて
半分 醒めてたわ
三度目だから

アデュー アデュー
お酒は楽しい
恋の媚薬だと
あなたは云ったわ
アデュー アデュー
笑顔で 別れて
かくれて泣くほど
愛しているのよ

背中のあたりが
少し疲れて見えるわ
約束の重さが
気にかかるのね

アデュー アデュー
何もいわないで
許してあげるわ
酔ったふりして

もう一度だけ
瞳伏せて 抱いてね
恋なんて 嘘つき
遊び上手ね

アデュー アデュー
優しい女を
演じてみたけど
幕が降りるわ


40.ストレート

作詞:佐々木好
作曲:佐々木好

出会った人の数 別れた人の数引いて
後ろ向けた人の方が 沢山いるなどと
一人の部屋にいると 余計な事ばかり感じ
ふるえるほどの恋は 数の中にはないなんて
人には人の愛し方があって
それぞれ違う笑みを浮かばせて
優しそうにみえるけど 言葉だけですあの人も
気が弱そうにみえるけど みえるだけですあの人も

海をひやかした時期も 終ろうとしてる
葉の色も変わると 人の心も変わるの?
幾度の紅葉 すべてが急に
黄色 オレンジ 何色に染まる?
今日は雨でも 明日はわからない季節だから
人のずるさも 天気も同じようなものだから

嘘で愛したねと言われても おこれない
いろんな人に恋して 思い出すのはこの頃
知らない人ばかりなので 街を歩きたい
通りすぎる人は 涼しいのでおこれない
誰も本気で人を愛さない
愛せないといえばいいでしょか
淋しそうにみえるけど みえるだけですあの人も
楽しそうにみえるのは その場だけですあの人も
何とかここに慣れると やって行ける気がします
平気でここに慣れると 強くなるよな気がします


41.シングル・ナイト

作詞:丸山圭子
作曲:丸山圭子

Single Night 恋を追いかけるには
Single Night 多分 遅すぎる
Single Night けれど この胸のときめき
もう 今は かくせない

夕べの雨が まだ降り続く
体に残る 熱いぬくもり
まぶたをとじて 思い出してる
酔いしれて 口説かれて
うばわれた 唇

Single Night 恋を追いかけるには
Single Night 多分 遅すぎる
Single Night けれど この胸のときめき
もう 今は かくせない

電話のベルに 指がふるえる
心ざわめいて 夢を見ている
いちずな瞳の 年下の男(ひと)
受話器ごし 雨音
息づかい 乱れて

Single Night 恋を追いかけるには
Single Night 多分 遅すぎる
Single Night けれど この胸のときめき
もう 今は かくせない
かくせない かくせない


42.このままがいいの

作詞:残間里江子
作曲:木森敏之

いつかふたり きっと同じ屋根の下
とうに気持は決めてるし
焦ってみても しょうがないじゃないの
このままゆっくり いきましょうよ

今の世の中 ドラマのように
振った振られた 流行(はや)らない
大人の恋なら
すべてに割りきりが 必要なのよ

どうせふたり 死ぬ時離ればなれ
こうしていると不満もない
愛に急いで 終わり近づくより
このままずっと 自然でいいわ

今の世の中 映画のように
死ぬの生きるの 流行(はや)らない
大人の恋なら
いつでもサヨナラは 背中合わせよ

大人の恋なら
いつでもサヨナラは 背中合わせよ


43.TOKYOワルツ

作詞:なかにし礼
作曲:宇崎竜童

脱いだヒールを両手にさげて
裸足で街を 歩きます
赤や青 むらさきの
ネオン地獄に のみこまれ
迷子になって しまいたい

※愛しても 愛しても 不幸ばっかり続くなら
女なんか やめたい
男が悪い 東京が悪い
負ける女が なお悪い
三拍子そろった 東京ワルツ
三拍子そろった 東京ワルツ※

仲間はずれに された気分で
知らない店で のんでます
左手に ゆれている
金の鎖を ひきちぎり
未練ばかりか 縁も切る
愛しても 愛しても 二度とあなたに逢えぬなら
女なんか やめたい
男が悪い 東京が悪い
負ける女が なお悪い
三拍子そろった 東京ワルツ
三拍子そろった 東京ワルツ

(※くり返し)


44.木遣り育ち

作詞:松井由利夫
作曲:むらさき幸

好きは口先 惚れたはこころ
くれと言うなら 命もあげる
あげるついでに ほどいておくれ
娘島田(しまだ)の 鹿(か)の子(こ)の手絡(てがら)
エンヤラ エンヤラヤ エンヤラヤレコノセ
こうなりゃ後へは 引けないよ

格子(こうし)づくりに ご神燈(じんとう)さげて
歌もいなせな 下町気質(したまちかたぎ)
男勝りが ふとしたはずみ
三社(さんじゃ)祭りで 見染めたお前
エンヤラ エンヤラヤ エンヤラヤレコノセ
こうなりゃ後へは 引けないよ

義理にゃ強いが 人情(なさけ)にゃ弱い
木遣(きや)り育ちの お前とわたし
けなしゃふくれる ほめれば照れる
おかめひょっとこ 似た者どうし
エンヤラ エンヤラヤ エンヤラヤレコノセ
こうなりゃ後へは 引けないよ


45.お先にどうぞ

作詞:山上路夫
作曲:吉田正

お先にどうぞ 心配しないで
あなたのほうから 別れていって
私はここのお店でしばらく
休んでゆくから 大丈夫
窓ガラスほほを寄せて うしろ影見つめ
せめて最後に 見送りたいのよ
お先にどうぞ 乱れる心を
おさえて言いましょ サヨナラを

お先にどうぞ あなたのほうこそ
元気に暮して 無茶などせずに
しばらく私 恋などできない
想い出相手に 生きるでしょう
夏の日は海に行った 冬は雪の街
愛にときめき あなたと生きたわ
お先にどうぞ 愛していました
笑顔で言いましょ サヨナラを

しばらく私 恋などできない
想い出相手に 生きるでしょう
黄昏れた 街は暗い 人ごみの中に
今はまぎれて あなたは見えない
お先にどうぞ 泪がこぼれる
ひとりで言いましょう サヨナラを


46.矢車草 ~夢二のおんな~

作詞:小谷夏
作曲:中村泰士

うしろ姿の女の背中に 細い径(みち)がある
径をたどれば女の胸には 涙の谷がある
忘れてくれなんて 言うから忘れない
矢車の矢車の花を一輪
もういちど夢ひとつ 咲かせてみたい

恋をなくした女の頬には 白い河がある
河をくだれば女の瞳に 涙の海がある
愛しすぎたことに どんな罪があるの
矢車の矢車の花は散っても
花びらよ風に乗り あなたに届け

思い出さがす女の心に 暗い坂がある
坂をのぼれば女の棲む町 涙の町がある
あなたが帰るまで 心に灯をともし
矢車の矢車の花の命を
いつまでもこの胸に 燃やして待つわ


47.心の家路

作詞:荒木とよひさ
作曲:南こうせつ

沈む夕陽を追いかける子供たち
夏の終りをおしんでいるように
麦の草笛 風の中 響かせて
母が待ってる窓辺に急ぐのか
あゝ 誰かにはぐれて 心の家路をたどれば
それは幼い頃の遠き想い出
夏が過ぎて秋がきても
呼び止める人はいない

宵の明星 竹ざおを肩にして
今日はどこまで出かけて帰るのか
遠い汽笛を耳にしてたちどまる
あゝ 昨日にはぐれて 心の淋しさたどれば
それは幼い頃のわたしの姿
夏が過ぎて秋がきても
呼び止める人はいない

夏が過ぎて秋がきても
呼び止める人はいない


48.ゆらゆら

作詞:魚住勉
作曲:馬飼野康二

うれしくってゆらゆら せつなくってゆらゆら
男と女は素敵なことね ゆらゆらら
好みのタイプは たまらなくセクシー
見つめられるだけでも 女が揺れる
ひと目惚れ恋は 別れても好きな
どこかがあの人に よく似てる

いまあなたが誘ったなら 心が乱れる
いまわたしが許したなら 電話してね
本気ならゆらゆら 浮気ならゆらゆら
好きよとダメよが胸のあたりで ゆらゆらら
こころではゆらゆら からだではゆらゆら
男と女は可笑しいものね ゆらゆらら
夢を追う人は どことなくカワイイ
あまえられるだけなら わたしの胸で
かなわない恋に くすり指泣いて
追いかけたりしたら すぐ逃げる

いまあなたが帰ったなら 涙があふれる
いまわたしがひきとめたら 困りますね
結ばれてゆらゆら お別れがゆらゆら
あなたのためなら命をかけて ゆらゆらら
逢えなくってゆらゆら 嫉妬でゆらゆら
男と女は哀しいものね ゆらゆらら

耳もとでゆらゆらら ささやいてゆらゆら
今夜は二人でお酒飲みましょ ゆらゆらら
うれしくってゆらゆら せつなくってゆらゆら
男と女は素敵なことね ゆらゆらら


49.赤い星・青い星~天文カラットの星から~

作詞:荒木とよひさ
作曲:鈴木邦彦

星が綺麗な夜は 涙こぼれてきそう
誰か逢いたくなって 風の手紙 届けて いますぐ
赤い星ならきっと 胸の願いが叶う
青い星ならきっと 好きな人とめぐり逢えるから
ずっと昔 人間はみんな
星のかけらで 生まれてきたから
淋しくなっても 切なくなっても
いつも そばで 見てる

星を両手にいっぱい 愛がこぼれてきそう
誰かあげたくなって 風の小包 届けて いますぐ
赤い星ならきっと(赤い星なら)
遠い想い出連れて(遠い想い出連れて)
青い星ならきっと(青い星なら)
母の暮らす 北の 故郷へ
ずっと昔 人間はみんな
星を数えて 旅してきたから
淋しくなっても 切なくなっても
いつも そばで 見てる

赤い星ならきっと(赤い星なら)
胸の願いが叶う(胸の願いが叶う)
青い星ならきっと(青い星なら)
好きな人とめぐり逢えるから
赤い星ならきっと(赤い星なら)
Run Run Run Run… Run Run Run
青い星ならきっと(青い星なら)
Run Run Run Run Run Run
めぐり逢えるから


50.恋祭

作詞:市川睦月
作曲:玉置浩二

目をつむると 浮かんでくるわ
ぼんやりと 夕暮れの 哀しい景色が
そこで誰を 探しているの
あれは 幼い迷い子の 私

恋は夏の日の 蛍火のきらめき
指をすり抜けて 茉莉花(まつりか)の向うに
消えてゆく

恋はいつも よく似ているわ
梔子(くちなし)の 花影の 赤い蛍に
明日なんか こなくていいと
泣いて ふるえて燃えつきた 私

恋は揺らめいて 蛍火の囁き
心ときめかせ 秋風の向うに
消えてゆく

恋は蛍飛ぶ 遠い日のお祭り
私ひとりだけ 置き去りにしたまま
消えてゆく

消えてゆく


51.スイートワルツの流れる川に

作詞:阿久悠
作曲:井上大輔

時は過ぎて はるかに 夢は 消えて 遠く
愛は 既に 想い出 人は さすらう

川のほとりに たたずみ ひとりワルツを歌う
どこにいるのパートナー かえらぬ あなた

スイートワルツの流れる川に
女ひとりが 呼びかける
スイートワルツの流れる川に
風が哀しく 吹きぬける

季節だけが あざやか 街は知らぬ人の
心なしか つめたい 笑顔ばかりで
昔 知る人 いなくて 水の流れに語る
何を思う さざ波 いとしい あなた

スイートワルツの流れる川に
時を忘れて 立ちつくす
スイートワルツの流れる川に
過去が静かに よみがえる
過去が静かに よみがえる
ルルル…


52.夢もうすこし

作詞:石井達矢
作曲:三井誠

かおり ふわり あめあがり
あなたのかたで のみましょう
水に書いた 言い訳は
一文字ごとに 消えてゆく
夢 もう すこし

※ゆかすの、すは すだちの、す
しぼった ゆびまで いいにおい
しぼった ゆびまで いいにおい※

こころ ゆらり 風さらり
あなたのそばで のみましょう
風に揺れる うわさ花
一輪ごとの 薄化粧
夢 もう ひとつ

あなたの、なは なごりの、な
かさねた ゆびまで ふるえてる
かさねた ゆびまで ふるえてる

(※くり返し)


53.寄り道

作詞:秋元康
作曲:三木たかし

ちょいと そこ行くお兄さん
そんなに急いで どちらまで
人を押しのけ走るほど
大事なことなどありゃしない

ここでしばらく休みませんか?
頃合いよ
恋のひとつも楽しみなさい

どうせ 人生 長丁場 今の調子じゃ続かない

亀とうさぎのかけっこで 足が自慢のうさぎより
歩き続けた 歩き続けた 亀が勝ったと 言うけれど……

あ〜あ 枠な寄り道 してみたい あなたと………

ちょいと そこ行くお兄さん
抱える荷物が多すぎる
何をお持ちか知らないが
すべてが大事じゃ重いだけ

ここでどれかを選びませんか?
楽になる
何が一番大切なのか?

どうせ 人生 一度きり 早く着いても仏様

きっと 世の中どこかには 亀やうさぎの足よりも
走るだけなら 走るだけなら 速い奴など ざらにいる

あ〜あ 粋な寄り道 してみたい あなたと………

道に咲いてる名もない花に
気づかずに
生きた証を見過ごすつもり?

どうせ 人生 一度きり 早く着いても仏様

亀とうさぎのかけっこで 足が自慢のうさぎより
歩き続けた 歩き続けた 亀が勝ったと 言うけれど……

あ〜あ 枠な寄り道 してみたい あなたと………


54.あさきゆめみし

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

春の眠りから さめてもつのる思い
吾妻橋から 石ころ投げた かすむ隅田川へ

浴衣の袂に ときめきを忍ばせて
夜空に咲いた 花火追いかけ つまずいた恋心

ああ あさきゆめみし この恋は
水に流れて ゆくかしら…
ああいまひとたびの この思い
願いかけたら叶うかしら…

あしたはあしたの 風に身を任せて
今宵は ほんのり さくらいろ

すすきを枕に あなたの夢を見るの
巽橋から 見上げた月の 兎も笑っている

老舗のそば屋に 雪が舞いこむ夜は
なおさらつのる恋心 しんしんと降り積もる

ああ あさきゆめみし この恋は
雪の朝(あした)に 消えるかしら…
ああいまひとたびの この思い
観音様にはわかるかしら…

あしたはあしたの 風に身を任せて
今宵は とことん 酔いたいね

あしたはあしたの 風に身を任せて
今宵は とことん 酔いたいね


55.酔って膝まくら

作詞:池田充男
作曲:船村徹

ほれたあんたと わたしの仲を
麻地に手描きの のれんにしたら
徳利いっぽん お猪口がふたつ 露地のお月さま
酔ったふりして 苦労・修羅場を 知っている
そうよ ねえあんた

蔭にまわって 主役を立てる
かしこい女だと 世間の噂
だけど二人が かたまるまでは 遊びこりずに
宵の着ながし それが甲斐性と泣かされた
そうよ ねえあんた

呑めばつぶれて すぐ膝まくら
わたしに敗けてる あんたが可愛い
浮き世つれあい笑って泣いて おひとよしには
夢がお宝 人情ひとつの 江戸気質
そうよ ねえあんた


56.再会ラブソング

作詞:岡田冨美子
作曲:鈴木淳

元気そうね ばったり逢うなんて不思議ね
今でもまさか 一人じゃないでしょね
別れてからいろいろあったのよ わたしは
淋しくなると あなたを思い出してた

人生は夢のようなもの
過ぎて行く すごいスピードで
人生はだから面白い
再会に乾杯 お久しぶり

変わらないね いつかも水割りをゆらして
仕事が恋人なんて言ってたね
昔のこと忘れて友達になれたら
今度はずっと楽しく付きあえそうね

人生は風のようなもの
吹き抜けて 二度と帰らない
人生を熱く抱きしめて
再会に乾杯 お久しぶり

人生は夢のようなもの
過ぎて行く すごいスピードで
人生はだから面白い
再会に乾杯 お久しぶり

再会に乾杯 お久しぶり


57.この世の果てまでそばにいて

作詞:岩谷時子
作曲:吉田正

どこかで花の 香りがすると
あなたは私に ほほえみかけた
旅をするのも 久しぶりだわ
灯りを消して 灯りを消して
星を見ましょう
二人で超えた 長い年月
あなたにもらった 愛とやすらぎ
この世の果てまで そばにいて

今夜はここで 甘えさせてと
私はあなたに ささやきかけた
肩を抱くのも 若い日のくせ
カーテン閉めて カーテン閉めて
口づけましょう
笑って泣いて 生きてきたのね
わかっていたのよ 愛の悩みも
この世の果てまで そばにいて

云えばむなしい 愛の言葉ね
手を取り合って 手を取り合って
見つめ合いましょう
私は生まれ あなたに会えた
幸せだったわ 愛されたから
この世の果てまで そばにいて


58.タ・ヤ・タン

作詞:山上路夫
作曲:いずみたく

タ・ヤ・タン…… 私のときめきよ
タ・ヤ・タン…… 心が歌うのよ
あなたの胸 寄りそう時
愛の唄を 奏でる私
タ・ヤ・タン…… 私はギターなの
タ・ヤ・タン…… あなたが弾く私

タ・ヤ・タン…… ひそかなときめきよ
タ・ヤ・タン…… 心がゆれるのよ
まつ毛とざし 夢見る時
胸の糸が ふるえているの
タ・ヤ・タン…… 私はギターなの
タ・ヤ・タン…… あなたが弾く私